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【Part1】「ふわふわ考えても仕方ないなと思って、急遽1週間会社を休んで・・・」エニタイムズ代表、角田氏の想いを形にする強い意思

幼い頃から思い描いていた、途上国でのまちづくりに繋がる事業を目指し、サイバーエージェントを退職してエニタイムズを創業した角田氏。手探りの中、一人でサービスを形にして見事リリースを果たす。

そんな強い想いに惹かれた仲間たちも集まって、エニタイムズの事業は一気に加速していく。

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信頼できる仲間の入社

ー起業してからどのくらいお一人だったんですか?

1年くらいですね。内容によって、友人に手伝ってもらったりはしてましたが。

ー元々、今の事業内容は最初から?

そうですね。でも実はこのアイデアも無人島で思いついたくらいなので、クラウドワークスやランサーズも日本に帰ってから初めて知ったり、サービス作り始めてから友人に「海外にTaskRabbitっていう類似サービスがあるんだよ」って教えてもらったり (笑)

でもそれらをみた時に、日本でリアル分野のCtoCのプラットフォームは無いっていうことに気づいて。これは必ず必要な事業だと信じて、続けてきました。

ーなるほど。投資はどのタイミングで受けられたんですか?

丸1年経ってからですね。インキュベイトファンドさんとDeNAさんから出資頂きました。

ーその時は社員はいたんですか?

業務委託のエンジニアが一人、アルバイトが一人でしたね。モノは出来ていて、一応動いてはいました。

ー1年間、一人でそこまで持っていったんですね。タフですよね。

何度もいろんな方に「辞めた方がいい」って言われました・・・(笑)

あまりにも潜在的で、文化作りから必要な新しい市場なので、時間もお金もかかる難しい事業だと認識はしてましたが、だからこそ、強い思いをもった自分が作り上げると考え、続けてきました。

ーなるほど。それでお金もできて、人を入れていくわけですね。どのくらいのペースで採用を?

1,2ヶ月に一人くらいですね。今まで外注していたものを内製化しようという感じで。ちょうどその頃から今のオフィスも借りました。

ーお一人の時はどうしてたんですか?

ずっと自分の家でやっていました。営業の方が来た時に「これ家ですよね・・・?」ってすごい驚かれたこともありました(笑)

ー1人暮らしですよね?よくやれましたね(笑) 実家の一室を使ってとかならまだ分かりますけど、意思が強いですよね。出来ないですよなかなか・・・。それで1,2ヶ月に1人入ってきて、組織が出来てきたと。

そうですね。最初はアルバイトだった人と、義理の妹の2人が入ってくれて、でもその義妹がパソコンが本当に苦手で。ノートパソコンを渡したら、パソコンの開け方が分からないくらい(笑)

ただ、元々証券会社で素晴らしい実績を出していてとても真面目な性格なのも知っていたので、すごく伸びるとは思っていました。

実際、彼女が自分で調べながら入社の手続きとかもやってくれて。税理士さんにもいろいろ聞いてくれたり、社労士さんと契約するかしないかとか相談もしてくれたり。細かい経理業務も全部やってくれて、彼女が入ってくれたおかげで事務処理とか手続きが一気に楽になりましたね。

ーすごいですね。

本当、1年で人が変わったように。今ではバックオフィスもオペレーションも広報も営業も人事も担当してくれて、開発とデザイン以外は全てやってくれています。

ー今までやっていたことをお願いするのはすんなり行くと思うんですけど、自分が知らないことをお願いするのはどういう風にマネジメントされていたんですか?

そこは、彼女が自分で調べて考えてから相談してくれるのでそんなに困らなかったですね。

ー分岐点ですね。その辺りから自分がやるべきでないことを信頼できる人に任せていったんですね。

そうですね、なのですごく良いタイミングで入ってくれましたね。彼女は大変だったと思うんですけど(笑)

ーお金回りって、ちゃんとした信頼関係がないとなかなか難しいですよね。

そうなんですよ。スキルではない、信頼関係というのがとても重要で。その辺りも義理の妹でもあるし、人としても信頼できるので良かったですね。

その後入ってくる人もだいたい同僚や友人の紹介で、今までを知っているっていう人が多いです。

ーなるほど。組織が大きくなるにつれてマネジメントも大変になると思うんですけど、そこはサイバーエージェント時代に学んだことを活かして?

いえ、サイバーエージェント時代はマネジメントをするような規模の組織ではなかったので、マネジメントも模索しながらですね。

今は何か制度を作るというよりは、自由な発想、自ら考えて行動することを重視する環境にしています。また、自分の中で意識していることとしては、「期待しすぎないこと」です。期待しすぎないことで、どのような状況に直面しても、寛容に受け止め、冷静な判断ができるからです。

なので・・・あまりメンバーに対して怒らないですね。それが良いのか悪いのかは分からないですけど。

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今後のポイントはリアルでのマーケティング

ー良い感じに組織を拡大されていますね。人と人との助け合いっていう思い描いたビジョンには近づいていると思うんですけど、課題はありますか?

まず日本の中で「インターネットを使って、知らない人と知らない人が会う」っていうのが出会い系以外になくて。マッチングサービスの利用経験者も人口の1%なんです。

その中でさらに「家の中にはいってもらう」というのはハードルが高くて、「社会的に必要だよね」っていう気持ちはあっても「自分は使わないよね」ってなってしまうので、自分事化していくのが難しいなと思っています。

ーなるほど。それってどうやって変えられるんですか?

地道な啓蒙活動ですね。若い世代だけだとまだオンライン上のプロモーションで訴求できるんですけど、少し上の世代になると全然訴求できなくて。

なのでリアルでのマーケティングをどうしていくかがすごくポイントになると思っています。特に地域との連携ですね。既存の施設などと組んだり。

例えばある地域に住んでいるサポーターさんは、その地域の公共施設を無償で使うことが出来、語学レッスンとかヨガのレッスンを開くことができるなど。ワークショップを定期的に開催することも考えています。

また、使い方の分からない方もたくさんいるので、ITサポートのような形で、ボランティアスタッフさんが教えてあげたりとか、そういう場を提供する。そうすると施設としても人が集まるので活性化するっていう。

ー地道ですけど効果ありそうですね。顔が見える機会が一回でもあると違いそうですよね。

そうですね。あと知り合いが使ったかどうかっていうのもすごく大きいですね。

ーテレビにも出られていますよね。インターネット以外のメディアは効果ありそうな気がしますが。

やっぱりテレビは一番影響力大きくて、問い合わせも増えますし、実際に利用してくださるところまでいく方が多いですね。それだけテレビは信頼度が高いんだなぁと思って。

ーなるほど。それ以外で気になることとかってあるんですか?今はそんなにストレス無く?

そうですね、バックオフィスに関しては先ほどお話した信頼のおける人がいるので、安心ですね。

ー成長企業の話でよく「No.2が良かった」という話が出てきますがそれに近しくて、裏方で信頼できる人がいるっていうのはやっぱり大きいんですね。

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金融業界からIT業界への転職や、起業、0からのネットサービス立ち上げ、チームビルディングなど、これまで角田氏は幾度となく未知の世界に飛び込み、その度に手探りで道を切り開いてきた。

そしてそれを支えたのは、信頼できる仲間と、幼い頃から一貫してブレない強い想いだ。

創業からの1年間、自宅で一人サービス開発を続けたエピソードについて驚くと、角田氏はさも当然のように「でも好きなことだったら、別にだらけたりサボったりしないじゃないですか?」と語った。

-END-

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