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【Part2】「履歴書見てお前何がやりたいんだって言われて」クリエイターズマッチ代表、呉氏の波瀾万丈ストーリー

会社が一番大変な時期に、支えてくれた武田氏の存在

呉氏たちの側には、会社設立後間もなくして加入し、辛い創業期から今に至るまで呉氏を支え続けている武田氏の存在があった。

武田は僕がソフトバンク時代にずっと発注もらっていたお客さんだったんですけど、僕が起業するときに電話とかメールとかで「何か困ってることない?」って聞いてくれて。すごい気に入ってもらっていて、独立するんですって言ったら連絡くれて。

ちょこちょこアドバイスもらっていたんですけど、段々武田もしびれ切らしたみたいで、「もう私が行ってあげるわよ!」って感じで来てくれたんですよ(笑) 経理とか財務とか全部やってくれるっていって。

-そんな人がよく来てくれましたよね?

岡村とかチョンとかも、「あんな人本当に来てくれるの?給料とか払えるの?」って言ってたんですけど、武田が「儲かるまでは5万円でいいからとりあえず手伝いたい」って言ってくれて(笑)

-期待されていたんですね。

彼女いろんな業界見てて、その道では結構有名な人で、某女子大で講師やってたりもするんですよ。でも経験として一度は上場に立ち会ってみたいって思っていたらしくて。それで「呉君のところなら」って思って来てくれたみたいで。

-それで経理・財務は基本的に全て武田さんにお任せという形で?

そうですね。レシートとか領収書も通帳もハンコも全部渡して、僕は見るだけですね。完全に信用しています。

-いい仲間を見つけましたね。

試行錯誤の末に見つけた自分のスタイル

経営者というものは、どれだけ早く自分の働き方のスタイルを確立できるかが重要である。

スタイルを定めぬまま、どんな仕事にも手を出したり、逆に代表が手を出すべき仕事に手を出さなかったりすると、会社全体が迷走してしまう。呉氏は、早い段階でこのスタイルを確立することができた。

-ちゃんと経理周りはご自身でかなりシビアにチェックされているようですね?

ちゃんとチェックしますよ。間違いあるときは指摘しますし。ただ、前まではチェックだけじゃなくて、全部自分でやろうと思っていて、結構関わっていたんですよ。

でもあるとき武田から、「呉君は経理よりも営業して売上を上げた方がいい」と言われまして。確かに営業しないと売上あがらないですし、経理の分の時間でなんか損してるなって思い始めて。

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各々が得意分野に最大限注力できる環境の方がスタートアップとしては成功しやすいのかもしれない。

社長が仮に万能のスーパーマンだとしても、時間効率を考えれば分業は必然となる。その際にどこまで自分がやるのか、どこまで任せるのかを見極め、適切な線引きをするのが重要なのだろう。

それで売上が2,3倍になったんですよ。

-へーすごいですね

それで資本金も3円から増資して300万円にして(笑) 3円で立ち上げて半年後に300万円にして、1年後に1000万円になったんですよ。

-なるほど。経理をちゃんとした結果ということですね。

要するに、「社長の時間を無駄に使うな」ってことですね。餅屋は餅屋なので。エンジニア社長はエンジニアをやればいいですし、営業社長は営業やればいいんですよ。人に任せられる領域は任せた方がいいんですよね。

お金周りのことを自分で管理したいという経営者は多い。だが、呉氏には経理財務のプロであり、また絶対的な信頼を寄せる武田氏がいたことで、自らの「営業が得意」という特性を存分に活かすスタイルを確立できた。

その後も、呉氏の経営哲学の話は続いた。

-先ほどの資本金の話ですが、その300万円にしようっていうのはどうしてですか?

有限会社は300万円じゃないですか。だからとりあえず有限会社にしようって。何の理由もないです(笑)

-なるほど(笑) 1人100万円でっていうことですよね?株の比率は均等で良かったんですか?

最終的には僕60%、他2人20%ずつになったんですよ。

-それはどういう経緯で?

均等だと銀行からお金が借りられなかったんですよ。一体この会社は誰が責任持つんだ?ってなるわけです。資本構造的に言ったら誰も決定権がないわけですから。それで3人集まって、「俺が持つ」って言い出したんです。

-揉めませんでしたか?

揉めましたね(笑) 最初は2人ともきょとんとしていましたし。

でも最終的には納得してくれて。給料は増えるけれど、会社が倒産したら俺が全部責任持つって言って。もう行き当たりばったりですね(笑)

-でもその経験は2社目(クリエイターズマッチ)を創る時にも生きたんじゃないですか?

もう2社目はスムーズでしたね。いろんな意味でトントントンといきましたよね。

-そういうことって皆経験してしまえばスムーズなんですよね。みんな初めてのことだから知らないってだけで。

結局誰が言っていることが正解かわからないっていうことが問題なんですよね。ネットで調べてもそれが正しいかわからないですし。ネットで落としたテンプレを公証役場に持って行ってもNGになるわけで。逆に言うと答えないなって。

だから法律を守りつつも自分たちなりに考えてやっていって、士業さんにもちょっと相談するっていう感じになったんですよね。

-なるほど。わからないところだけプロにアドバイスをもらうと

そうですね。ただ100%信じてはいないですよ?司法書士さんも社労士の先生も、言うこと違うんで。

それは上手く使っていかなければいけないと思っていて、アドバイスはもらうんだけれども最終的な意思決定は僕がやるみたいな。

-すばらしいですね

結局プロの人たちってリスク回避の案を薦めてくるだけなので、リスク取らなければいけない部分は僕が決めなきゃだめなんですよね。リスク取らないと経営できないので。

「大事なところは自分で決める。なぜなら、リスクを取れるのは経営者しかいないから」

経営者には様々なタイプがいる。だが、やはりリスクの伴う意思決定を強い覚悟でできるという資質は、成功する上で必要なものなのだろう。呉氏にはそれが備わっている。分かり合える創業メンバーがいる。最強のサポーターもいる。クリエイターズマッチは、これからも強く成長し続けるだろう。

さいごに

「僕、履歴書がボロボロなんですよ(笑) お前何がしたかったんだって(笑)」呉氏は、こう語る。

確かに彼の経歴は変化が激しすぎて、履歴書を見てもどんな人か想像するのは難しいだろう。しかし、学生時代に培った「どこでも生きていける覚悟」、デジハリとの出会いによって生まれたクリエイティブへの強い想い、社会人時代に培った営業力、そして起業してから形成されてきた仲間との絆と経営哲学。

今、この全ての点がつながり、10期目を迎えるクリエイターズマッチは、次なる目標に向けた助走を始めている。ここまで泥臭くも、ドラマチックで、楽しい創業ストーリーは中々ないだろう。

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履歴書はしょせん、これまでの"履歴"を綴ったものにすぎない。過去に縛られず、常に前を見据えて生きる呉氏にとって、それはどうでもよいものなのかもしれない。ボロボロの履歴書を持って進む呉氏の視線は、いつも最高に輝かしい未来を見据えている。

 

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