起業スイッチ

前回の起業家企画「【対談】創業社長3人が語る、起業の”リアル”×”本音”」は、おかげさまで多くの方から好評をいただきました。
今回はそのアンサー企画として、なんと前代未聞(?)の「起業家の妻たち」による対談を実現することに成功しました!

ここ数年で、起業に関する様々な情報が出てきていることもあり、そのハードルは徐々に下がってきているように思います。
しかし、起業家の「妻」の目線から見たときに、果たして本当にハードルが下がっているといえるのか。 扶養家族がいる人にとっては乗り越えなければいけない高いハードルがあるのではないか──。

一時期、「嫁ブロック」という言葉が流行しましたが、では、このブロックしてくると言われる嫁たちは、旦那の起業について実際はどう思っているのでしょう。

今回はそんな起業家の妻たちのリアル、本音に迫ります。
話を伺ったのは、前回起業家の対談に参加していただいた3人の起業家の奥様方です。

対談起業家の妻
浅井妻(ちきゅう株式会社)
石野妻(株式会社INST)
畠山妻(Bizer株式会社)

モデレーター
田中秋生(Bizer株式会社)

田中秋生(Bizer株式会社)(以下:田中):本日はお集まりいただきありがとうございます。奥様方の対談ということでセッティングが大変でしたが、思い切って家族そろってのデイキャンプとなりました。ものすごい暴風ではありますが、よろしくお願いします。

今日は起業家の妻ということで、ご主人の起業についてのお話を伺いたいと思います。 では、まず自己紹介をお願いします。

 

畠山妻(Bizer株式会社)(以下:畠山妻):では、私から。Bizer畠山の妻です。結婚して10年、子供は2人です。経営コンサルティングの会社でコンサルタントとして働いています。出張しながら法人向けに研修をしています。

田中:今回はBizer社の企画ということで、ご協力ありがとうございます。

 

浅井妻(ちきゅう株式会社)(以下:浅井妻):ちきゅうの嫁です。結婚して11年、子供2人です。結婚当初10年はスターバックスで働いていて、旦那の起業を機に土日休みにしたくてクリエイティブエージェンシーの社長秘書に転職しました。今は時短で子供と旦那のマネジメントをしています。

田中:ちきゅうの嫁ってなんかすごいですね(笑)。ご主人のマネジメントについては後ほど教えてください。

 

石野妻(株式会社INST)(以下:石野妻):INST石野の妻です。結婚7年で、子供は2人です。大学を卒業してスターバックスでバイトしていて、その後に地球一周したのですが、帰ってきたら結婚しようということになって一周してきてから結婚しました。

田中:地球一周遠距離恋愛されたのですか?すごいですね(笑)。
※ 浅井妻とスターバックスの話で盛り上がりかけたのを止めました。

 

起業家の妻から見た、旦那の仕事

田中:それではみなさんにまずお伺いしたいのですが、ご主人の会社がどういう事業をされているかお分かりですか?わかる範囲でご説明をお願いします。

畠山妻:旦那はBizerという会社で(いつの間にか社名がBizerに変わっていたのですが)、クラウドを使った中小企業向けのバックオフィス支援をしているんだと思います。
Bizer |中小企業向けバックオフィス支援サービス

浅井妻:うちは中小企業向けのCRMのサービスをやっています。社員も少ないみたいなので、営業も経理も広報なんかも全部自分でやっているのだろうと思います。
ちきゅう | クラウド顧客管理(CRM)・営業管理システム

石野妻:いつも何やっているの?って聞くんですけど、お前に説明しても多分分からないって言われます。そのくせ、おれのブログ読んだ?って言われています。一生懸命やっているのは知っています。
INST |「連絡が取れない」を解決するテクノロジーカンパニー

浅井妻:あ、うちもブログ読めって言われます。いいねしろ、とか。

田中:非常にざっくりとしたご説明ありがとうございます(笑) 3社とも法人向けサービスなので、少しわかりづらいところはあるかもしれないですね。とりあえず、ご主人がブログを書いていることはよく理解されている、ということがわかりました。

 

いざ起業するときの妻たちのリアル

やりたいことをやればいい!

田中:ではいよいよ起業するときの話に入りたいと思います。私はサラリーマンの妻なのですが、主人がいきなり起業すると言い出したら、一瞬頭が真っ白になって、その後いろんなことが頭の中を駆け巡りそうです。みなさんは、ご主人から起業すると聞いたときはどう思われましたか。

石野妻:前の仕事のときにいろんな思いを抱えていたみたいだし、いつかはするだろうとは思っていました。大丈夫だろうかという不安はそんなにありませんでしたね。

浅井妻:それよりも、家で仕事の愚痴を聞かされる方がよっぽど嫌だよね。それならやりたいことやってもらった方がいい。

畠山妻:私も起業することに対しては何も思わなかったけど、仕事がつまらなそうにしているのは気になっていて。仕事の昼休みにスポーツジムに行ってたりしたので、もっとがむしゃらに取り組める仕事をした方がいいんじゃないかとは思っていました。

浅井妻:でもそれならサラリーマンとして転職してもらいたい、っていうのはなかったの?

畠山妻:起業すると言われても、賛成も反対もしませんでしたね。とにかく好きなことをやればいいんじゃないかと、それだけです。

浅井妻:うちもいつかは起業するんじゃないかとは思っていました。親戚で起業している人もいるので。
起業する直前は仕事で辛そうなのを見ていて。そのときの組織でできることできないこと、色々と大変だったんだと思います。それで最初は転職するっていう話だったんですよ。
そうしたら家族でハワイに旅行にしているときに、急に「俺は自由になりたい」って言い出して。ハワイの夕焼けを見ながらこの人は何を言っているんだと思ったけど、全てを受け止めようと思ったんです。

田中:すごいですね、その展開(笑)

浅井妻:そういう状況の中、家族の時間を作れるようにするために、私が土日休みの仕事に転職したんですよ。スターバックスはすごく好きだったので悩みましたが、自由になりたい旦那を支えるために決断しました。ちなみに今の仕事もすごく楽しくてやりがいを持ってできているので、結果としては良かったですけどね。

田中:心の広い奥様ですね。

浅井妻:その後、旦那は自由になるために転職するのではなく、もっと自由を求めていたみたいで、気づいたら起業しちゃってました。もう何も言えなかったですね。 転職してすぐに出産したので、育休中は起業したばかりの旦那と私と2人の子供と4人が家にいて、不安でした。

田中:ローンをかかえながらのその状況はなかなかすごいですね。

石野妻:うちは少し相談はあったけど言ったら聞かない人なので。 あと、前に大喧嘩したことがあったのですが、そのときに旦那はとにかく稼いでくるから私には家のことをやってくれ、と言われてそれから役割分担が明確になったんですよね。なので、起業しても稼いできてくれると信じてました。

畠山妻:私は自分がある程度は稼いでくるから、旦那が稼ごうが稼がなかろうが自由に生きてもらえばいいと思って。 旦那がいつ死ぬかも分からないし、離婚するかもしれないから、いつでも子供2人の面倒を見れるように自分が稼いでいようって思ってます。

石野妻:それでいくと私は今の仕事だとなかなか離婚できないんですよ。

浅井妻:いや、できるよ、それは全然大丈夫だよ。でも、起業家の妻で専業主婦はあんまりいないかなとは思ってた。

田中:状況や対応の仕方は三者三様ですが、みなさん肝が据わっているというかどっしり構えていらっしゃいますね。さすがです。

 

嫁ブロックについて

田中:離婚についての話で脱線してきたので、話題を戻します。 少し前に「嫁ブロック」というのが話題になったのですが、ご存知ですか? 起業しようとする旦那さんに対して、収入面の不安から奥さんが起業を止める、ブロックするということですね。 みなさんのところはあまりブロックした感じがしませんね。

浅井妻:津波のサイズが大きすぎて、全然ブロックできなかったですよ。 でも、嫁ブロックで起業をやめるくらいだったら成功しないのかも。ブロックを乗り越えてでも起業するくらいの意志がないと。

田中:なるほど、確かにそうかもしれないですね。

 

会社員のときと起業してからの違いは?

時間を自由に使えるようになった

田中:では、ご主人が会社員だったときと起業した今と、何か違いはありますか?

浅井妻:やっぱり時間はすごく自由になったと思う。会社員の頃は幼稚園の送り迎えを一度もしてくれたことがなかったんですよ。帰りも毎日ほぼ終電だったし。私は子連れ以外で飲みに行ったことがなかったですね。 でも起業してからはたまに朝送ってくれるし、子供をおいて飲みに行けるようにもなったので、とにかく時間は自由になったと思います。

石野妻:私は朝6時から仕事の時があるので、週に2,3回はパパデーということで朝は全部旦那がやってくれています。これは起業してからですね。

畠山妻:時間については結構頼っています。起業したんだから自由でしょ、というのを前提でお願いしている部分もあるくらいですね。

浅井妻:会社員のときよりも、時間ではなく結果というか、時間と関係なく稼ぐことに取りくんでいるのかと思います。

 

起業後すぐは収入が減少、お金の使い方にも変化が

畠山妻:あと違いといえば、旦那の収入が減りましたよね。そこは起業して数年は仕方ないのかと思っています。

浅井妻:年収は減っても、経費を使えるから可処分所得は増えると思ったけど、公私がきっちりしてるから全然そんなことないんですよね。

石野妻:収入面の違いはあれど、とにかく好きなようにやれていると思います。お金を使うことについても、お客さんを呼んでBBQをしたりとか自分で決めて好きなことに使っていることが増えていると思います。

田中:ライフスタイルの変化については前回の対談でも話題にあがっていました。仕事の時間を自分でコントロールできて、子育てや家族との時間を確保できるというのは会社員とは大きく違う点ですね。 お金についても人からもらう給与ではないからこそ、額はどうあれ何に使うのかという判断を大切にするようになるのかもしれないと感じました。

 

起業予備軍のみなさんにメッセージ

田中:では、最後に世の中の起業予備軍のみなさんへ、起業家の妻の視点からメッセージをお願いします。奥様の反応を不安に思っている方が多いと思うので。

石野妻:やりたいと思ってるんだったら、やってみればいいんじゃないかと思います。

浅井妻:あとは向いてる人、向いてない人っていうのもあるのかな。会社員が向いてることだってあると思う。

畠山妻:一度しかない人生だし、やってみてもいいと思います。

浅井妻:意外とダメだったとしてもなんとかなるだろうしね。会社員に戻ればいいんだし。

畠山妻:とにかく家で仕事の愚痴を言うのが一番嫌。それだったらやりたいことをやればいい。

浅井妻:そうそう、愚痴は嫌だね。

田中:みなさん、ありがとうございました。

 

まとめ

田中:今回、起業家の妻にフォーカスをしてインタビューをさせて頂き、世間で言われている嫁ブロックなどのイメージとの違いに驚きました。あっさりされているというか、どっしりされているというか。起業家の妻は起業家と同じくらい、もしくはそれ以上に芯が強いのかもしれない、とみなさんのお話を聞いていて感じました。

それはもともとの性格もあるのでしょうが、ご主人と一緒に起業というイベントを乗り越え培われていく強さもあるのではないでしょうか。起業を考えている方は、ライフスタイルの変化も含めて奥さまと相談されるのがよいのかもしれませんね。

そして何より、奥さまたちは家で愚痴を言っているくらいなら自由に生き生きと仕事をしていて欲しいと思っているようです。
起業かどうかではなく、それが一番大事なんですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
運営会社:クラウド顧問サービス|Bizer

運営会社:クラウド顧問サービス|Bizer

バックオフィス業務のストレスから開放されよう。Bizerは、総務・労務・経理などの幅広い業務をまとめて管理できるバックオフィスのプラットフォームです。

ページトップへ戻る

関連記事

人気記事