起業スイッチ

導入

誰もがネット上で簡単に自分の空き時間を売れるサービス「Time Ticket-タイムチケット-」や、一緒にお茶をしたい人と繋がれるサービス「Coffee Meeting-コーヒーミーティング-」など、一風変わったコンセプトのサービスを生み出し続けるレレレ。

代表の山本氏は、元々経営に関心があったわけでも、大きなビジネスが作りたかったわけでもない。ただ、たくさんの人に自身のサービスを使ってもらいたいという想いの延長線上で起業と出会い、創業から3年が経った今も一人で会社を経営している。

まさに職人のような、芸術家のような生き方で、世の中にインパクトを与える山本氏に、その創業ストーリーと想いを伺った。

0101

ものづくりが好きだった学生時代

ー山本さんはいつも珍しいタイプのサービスを作られていますけど、そういう欲求は幼少期からあったんですか?

そうですね、昔から人と違うことはやってみたかったですかね。

ー今は明らかに人と違うことをやっていますよね(笑)

そうそう(笑) やはりその辺は昔からありましたね。自分が作ったものを人に見せて、ちょっとだけ目立ちたいとか。

ーものづくりが好きだったんですか?

好きでしたね。文章を書くのが好きでした、作文書いたりとか。あとは文化祭とかイベントを作るのも好きでしたね。

ー場所作りとか、そういうコミュニティを作りたいというドメインは昔からあったんですね。

そうですね。ただ社会人のスタートは僕、銀行系のSEでして。

部内システムを担当していたんですけど、ゴリゴリ作るというよりもベンダーさんがいらっしゃって、その日程調整をするだけとか、間に入る形の仕事だったんです。

その時はずっと、自分でモノを作りたいと思っていました。

ーなるほど。

そうしたら入社後しばらくして、ユーザーさんのところに常駐型SEみたいな形になったんです。周りは銀行員の方ばかりで、エンジニアは僕一人で。パソコンのことなら何でも聞かれるみたいな。

僕、パソコンはそんなに興味ないのにな、とか思いながら(笑)

ーSEってそう思われるんですね(笑)

そうなんです。メモリの話とか好きなんでしょみたいな(笑)

でもそれもひとつのコミュニケーションですね、そんな感じで銀行員の方たちと仲良くなりながら、ちょっとずつコーディングも覚えていきました。最初のコーディングはエクセルのVBAですね。

ープログラミングは会社に入ってから覚えたんですか?

そうですね。大学の時に授業でVBをかじった程度です。

そうして業務改善できる良いものを作っていくと、身近な銀行員の方々が喜んでくれるので楽しくなって。それが2003年、2004年くらいの時ですね。

0102

mixiやGREEに憧れ、転職を決意

でも、その頃からmixiとかGREEとか、SNSが世に出てきました。ネットで調べたり中の人のブログを読んだりしていたら、彼らも同じエンジニアなんだなって思ったんです。

それで、僕が作ったサービスを使っているのはマックスでも数十人なのに、彼らが作っているサービスは数百万人を相手にしているのかと・・・。その世界に憧れて、転職を決意しました。

ー確かに当時のmixiやGREEは物凄い勢いがありましたもんね。どんな会社に転職したんですか?

ベンチャーに転職して自社サービスを担当しつつ、その頃からレンタルサーバーとかを借りて、個人でもサービスを作り始めました。

2005年くらいですかね。そこから1年に1個くらいサービスを出していました。

でも同僚以外、世の中の人たちは誰も知らないようなものばかりで。ブログとかに書いても全然人が来なくて・・・。

ーなるほど。なかなかヒット作が生まれなかったと。

でも、なんでダメなんだろうって考えながらやっていると段々うまくなってくるんですね。

デザインがダメだったのかなとか、トップページのキャッチフレーズかなとか、その辺を自分で考えながら成長していきました。

ーということは明確に起業しようとか、こういうサービスを作ろうとかっていうのが、元々あったわけではないんですね。

そうです。ぼんやりと、たくさんの人が使ってくれるもの、インターネットっぽいもの、っていう。

ーそこだったんですね。

そうですね。元がmixiやGREEに対する憧れからなので。

昔のmixiみたいな、たくさんの人が使う古き良きインターネットコミュニティみたいなのが好きなんですよ。

インターネット上ではなくならないと思うので、ああいうのを目指していきたいなとは思いますね。

0103

コーヒーミーティング誕生秘話

ーコーヒーミーティングは、その過程で辿り着いた一つの形なんですね。

そうですね。一番本気でやりましたね。

ーきっかけは何かあったんですか?

その頃、サービスのコツみたいなのがたくさんシェアされ始めたんですよ。例えば、アメリカではサービスの立ち上げ前に事前登録フォームを作って、そこで見込みユーザーを集めるんだよとか。

そういうのを知って「なるほど、こうやってやるんだ!」と。それで、面白そうだから自分でも何かやってみようと思って。

ー見よう見まねで。

そうです。あとは事前インタビューもやってみて。

元々はオープンにミーティングを公開して、みんなで会おうみたいな「オープンミーティング」っていうのを考えていて、これを20人ぐらいにヒアリングしてみたんです。

今までは自分で考えて勝手に作っていたので、初めての試みでした。

ーそうですよね。

そしたら「コンセプトは面白いけど分かりにくいね」とか「30分誰かと会うのってお茶するくらいじゃないですか」っていう意見をもらったんです。

それで「お茶するってコンセプト、分かりやすくて良い!」って思って(笑)

その後会う人たちには「コーヒーミーティングです」って説明し始めたら「面白いね!」って言ってもらえるようになって。これはいけるかなと。

ーそんな秘話があったんですね。

それで、ローンチロックっていうサービスがあるんですけど、1枚ペラでロゴ画像とコーヒーミーティングっていう名前をつけて、事前登録をやってみたんです。

100人くらい登録してくれたら作ろうと思っていたら、1ヶ月で500人くらい登録してくれたので「これはいけるな!」と思って作り始めました。

ーその時は会社員で、副業でってことですよね。

そうです。

ーモチベーションは、出来るだけ多くの人に自分の作ったものを使ってもらいたいっていう。

そうです。ビジネスっ気も完全になく。会社としてやる前だったというのもあったと思いますね。

あと当時はフリーミアムが主流で、ユーザーがつけばなんとかなるっていう幻想も(笑)

ーありましたね(笑) 実際にリリースしてみて、どうだったんですか?

最初の1週間で2500人くらい登録があって、マッチングも100件以上発生して。

これまでのサービスにはない感触だったんで、ビックリしちゃいました。

コーヒーミーティングで投資家と繋がり、起業へ

ーそこから出資を受けて、法人化に至るまでの流れはどんな感じですか?

実は、コーヒーミーティング上でインキュベイトファンドの和田さんがミーティングを立てていて「投資家の人も登録してるんだ!」と思って、申し込んでみたのがきっかけですね。

ーそうなんですね!お話をもらってとかではなく?

はい、和田さんはコーヒーミーティングのいちユーザーさんでした(笑)

それで始めて会って、インキュベイトキャンプっていう投資家と起業家による合宿形式のイベントを教えてもらって、コーヒーミーティングを引っさげて行ってみたんです。

ーそうなんですね。珍しい繋がり方ですね。

当時はスタートアップ界隈の知り合いもほとんどいなかったので。もう一人、出資頂いている投資家の松山さんもコーヒーミーティングで出会いました(笑)

ーすごいですね(笑) でもキャンプに出ようということは、その頃にはビジネスにしたいという想いがあって?

ビジネスにしたいというよりは、サービスを大きくしたいという想いですね。

もちろん出資を受けて会社を作るというのは考えていましたが、ビジネスとしてどうなるかは正直分からなかったんです。

なので、そこで一流の投資家から良い評価を頂けたら自信にもなるし、起業に踏み切ろうかと考えていました。

ーなるほど。実際はどうだったんですか?

2位でした。それで出資も決まって、やってみようかなと。

ー会社は出資が決まったタイミングで作られたんですか?

そうです。投資家さんから紹介頂いた行政書士さんにお願いしました。

ーその方に登記とか、税務署での手続きとかもやってもらったんですか?

そうですね。私自身が何かやったというよりは、聞かれたものを答えてあとはやってもらって。税理士さんも知り合いの起業家に紹介してもらいました。

どっちかというと、サービスを大きくするために出資を受けて、出資を受けるために会社が必要だったので作った、という感じですね。

今はBizerみたいなサービスもありますし、一人会社なので、バックオフィスに関してはほとんどコストなくやっています。プロダクト作りに集中しています。

「人と違うことをしたい」「もの作りが好き」という、幼少期からの変わらぬ想いに正直に生きてきた結果、自然と起業という道に辿り着いた山本氏。

法人化した今でも、迷いなく自身の想いに沿ったサービスを作り続けている。しかしこのスタイルに行き着いたきっかけには、大きな失敗体験があった・・・。

-Part2に続く-

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運営会社:クラウド顧問サービス|Bizer

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